活発化するM&A
日本の通信業界再編劇が序幕だとすると、米国の業界再編劇はいまクライマックスを迎えています。
1996年2月、クリントン大統領が署名して発効した「96年通信法」。
この新通信法で地域と長距離の相互参入が認められると、米国通信業界では激しいM&A作戦が展開されました。
96年2月には、地域電話会社のUSウェストがCATV会社のコンチネンタル・ケーブルビジョンを55億ドルで買収すると発表。
4月にはテキサス州などをサービス地域とする地域電話会社のSBCコミュニケーションズが、西海岸の地域電話会社パシフィック・テレシスを167億ドルで買収することで合意しました。
同じ4月、東海岸の地域電話会社であるベル・アトランティックとナイネックスが2120億ドル規模の合併を発表しました。
かつてAT&Tから分離独立した地域電話会社が再び統合して、長距離サービスに進出するための布石です。
8月になると、長距離通信第4位のワールドコムがCAPSであるMFSを140億ドルで買収する計画を発表しました。
同社は過去5年間に40社を吸収合併することに成功、インターネットFAXなどを扱っている米国通信業界でも最もアグレッシブな会社といわれます。