「水平の人」
現地の施設関係者に体が不自由になってベッドに寝たきりになっている老人、「ネタキリロージン(寝たきり老人)はいるか。」」と尋ねてみました。
答えは、「いまはほとんどいません。」」でした。
「デンマークでは20年ぐらい前に、いまあなたがおっしゃったネタキリロージンのことを『水平の人』とよんでいたことがあります。
しかし、いまはもう『水平』のままでほとんど動かない人などいないといってよいと思います。
私たちは、寝たきりにしないことを福祉サービスの基本としてきましたし、最近はいつまでも施設に入れっぱなしにしないで、できるだけ在宅で生活できるように激励し支援しています。」
・・・というのでした。
「水平の人」がいないというのは、2つのことが同時に進展してきたことを意味しています。
一つは、栓抜きから電動車いす、リフト、各種おむつまで生活上の小道具・大道具などの補助器具の無料貸し付け、台所など家の改造の相談と補助、施設でのリハビリと実習、訪問看護など自立生活への支援システム。
もう一つは体を起こし動かし、どんなことでも自分でできることをやりぬこうとする老人たちの「独立の気風」です。