宗教
宗教はイスラム教ワッハーブ派が国教である。このため、国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にもイスラム教ワッハーブ派への改宗が義務付けられている。このため、少なくとも建前上はサウジアラビア国民はイスラム教徒が100%であったが、湾岸戦争以降は他の宗派を容認する方向へ方針転換を行い、反体制運動を行っていたシーア派と和解した。現代では一応は法律上も他の宗教の存在を公式に認めている。 しかし、キリスト教徒はムスリムの半分の価値しか認めないなど差別的なシステムは続いている。 代表例としてディヤットにおける身代金の算定基準や事故や保険に於ける慰謝料の算定基準などがある。 しかし、他宗教の容認は国政の一層のイスラーム化を求めるイスラーム主義の改革運動の激化を引き起こし、サウジアラビア人によるイスラーム主義武装闘争派のテロを引き起こした。このため、各個人や集団による私的なジハードを禁止するために国王の勅令が無ければ禁止とする法令が出された。
ただし、イランと地理的に近い東部では国民全体の10〜15%程度のシーア派(十二イマーム派)住民がいる。シーア派住民は多数派であるワッハーブ派から様々な圧迫・差別を受けてきたといわれる。イエメンに近い南部のアブハー等もシーア派(イスマーイール派、ザイド派)が多いらしい。スンニ派の中にも、マーリク学派やワッハーブ派ではないハンバル学派もいるようである。また近年、他宗教の信仰が解禁されたとも考えられ、シーア派に対する抑圧が幾分弱まったとも、国民の4%はキリスト教徒だとも言われているがこれは数十万人のアメリカ軍関係者と外国人を統計に含めているためである。
西部にはイスラム教の聖地であるマッカがあり、世界各地から巡礼者が訪れることもあってイスラム世界においての影響力が大きい。