初ガツオはなぜ珍重される? その2
芭蕉の句を受けた蜀山人の狂歌に
「鎌倉の海より出でし初鰹みな武蔵野の原(腹)にこそ入れ」。
・・・はしりである上に、勝魚とも書いて意気のよい魚の代表とされ、しかも当時は保冷や輸送の技術が発達していなかったため値段が張り・・・
そんな点が江戸っ子のきっぷや見栄っぱりにマッチして、特別に珍重されるようになったもののようです。
値段では「初の字が五百鰹が五百なり」という川柳があります。
・・・カツオはもともと熱帯性の魚で、水温22度くらいの生活適温を追って、2月末に沖縄方面から北上を始め、3月には4国沖、4月には紀州沖、そして5月には関東沖まで回遊してきます。
現在は漁獲技術から冷蔵、輸送手段まで驚くほど進歩したので、東京なら3月中旬に、八丈島沖でとれた初ガツオが食べられます。